50代男性(神奈川県座間市在住)
- 傷病名
- うつ病
- 受給できた年金
- 障害厚生年金2級(遡及)
- 受給年額
- 約1,040万円(遡及込み)
もくじ
ご依頼までの経緯
ご依頼者はうつ病を発症してから、通院・服薬を続けながら働いていらっしゃいましたが、体調が悪化し休職ののち退職。
経済的な不安から無理に就労を試みるも、就労が続けられなくなり退職ということを数回繰り返し、結果として症状は重くなっていったとのことでした。
障害のために就労もままならない状態で、新型コロナウイルスの影響もあり、大きな経済的不安を抱かれている中、当社にご依頼いただきました。
当社での対応
下記の時系列で医療機関の受診があり、どこが初診日として適切であるか検討する必要がありました。
- ①高校時代に熱中症で総合病院を受診
- ②脳神経内科を受診
- ③精神科を受診
➀については、本来であれば精神疾患と何ら関係性はありませんが、医師の誤解から現医療機関のカルテに「高校時代に精神科を受診」と記載されていました。
障害年金請求では、ご本人の申立てよりも医師が記述したカルテの証明力が勝るため、対処する必要がありました。幸い、①の総合病院を受診した後③の精神科を受診するまでしばらく期間が空いていたので、社会的治癒を援用することができました。
②についても、現医療機関のカルテに記載がありました。ご本人に確認してみると、脳神経内科の受診ではあるものの主訴は現傷病と全く関係性がないとのことでした。
初診日について誤解を受けないよう、②の脳神経内科から受診状況等証明書を取得し、主訴と現傷病の関係性がないことを示しました。
③の精神科のカルテには「抑うつ」の記載があり、複数の抗不安薬が処方されていました。そのため、③に受診状況等証明書の作成を依頼しましが、なぜか拒否されてしまいました。カルテ開示の対応も考えましたが、ご本人が当時のおくすり手帳をすべて保管していましたので代用できました。
上記の対応により、③の病院が初診日として適切に認められると判断、現医療機関に障害認定日と現在の診断書作成を依頼することが可能となりました。
その後、ご本人の日常生活状況を含めた障害状態を適切に反映した診断書を作成いただけました。
しかし、認定日後に復職と休職を繰り返されており、このことが認定日時点の審査に影響する心配がありました。
ただし、ご本人は認定日後に就労していた会社の多くで長期間の休職をしていました。そのため、各会社から休職証明書(休職期間を証明する書類)を取得し、実態としては就労が困難な状況であったことを示しました。
また、そもそも認定日後の就労が、認定日時点の審査に影響を及ぼすことは不合理であることを「障害認定日に関する申立書」で述べ立て、当社で行った同様の不服申立ての裁決例も添付いたしました。
結果
障害厚生年金2級で、5年分の遡及も認められ、初回振込みで約1,040万円の受給ができました。
ご本人からメッセージ
ご相談いただく前はどのようなことにお困りでしたか? 社労士に相談することに不安はありましたか?
うつ病になってから思うように働くことができなくなり転職を繰り返し、コロナの影響もあって昨年に失職、雇用保険を申請するも条件が3日足りず、収入を絶たれ更にうつも悪化してしまい、負のスパイラルに陥ってしまっておりました。自宅も家族も有りなんとか生活をしのいでおりましたが、限界が見えておりました。そこで障がい年金がある事を知り、お願いをしてみました。不安は相談することにはありませんでしたが、結果が不安でいっぱいでした。
当社に依頼した理由と業務完了後のご意見、ご感想などご自由にお書きください。
インターネットで調べ、選ばせていただきました。地域が同じ県央地であった事と色々な事例が記載されており、親近感と安心感が印象に残り決めさせていただきました。ネット経由の申込みにも直ぐに対応していただけ、とても親身になってもらえたと思っております。又、手続きに半年がかかりましたが根気よく対応していただけたお陰で無事承認となり、妻と喜んでおります。まだまだ病状自体に浮き沈みが多く治療は続きますが、明るい未来が見えてきました。本当に依頼して良かったと思っております。前向きに生きていけそうです。