ICD-10は世界保健機関(WHO)による、疾患の分類リストです。International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsの頭文字を取ってICD、第10回目の改訂版であるため10の数字が振られ、ICD-10と表記されます。
日本語では「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」と訳されますが、「国際疾病分類」と呼ぶことが大半です。
現在、精神の障害用の診断書には、このICD-10(2013年版)に準拠した病名のコードを記入することになっています。
精神障害は「F00-F99」が該当し、すべてFで始まることから、この精神および行動の障害のコードを指して「Fコード」と呼ぶこともあります。
精神の障害用の診断書を使う場合、てんかん以外はほぼ確実にFから始まるコードになります。
各精神障害のICD-10コードについては、障害年金とはの「認定基準と対象疾患」をご覧ください。
2018年6月には、WHOより第11改定版(ICD-11)が公表されました。
長く使用されてきたICD-10ですが、近く障害年金でもICD-11が適用される見込みです。
- 小西 一航
- さがみ社会保険労務士法人
代表社員 - 社会保険労務士・精神保健福祉士