障害等級の目安で、ある程度の予測ができる
平成28年に精神の障害に係る等級判定ガイドラインが施行されて以降、初めて障害年金請求される方でも「障害等級の目安」によっておおよその等級が予想できるようになりました。
【障害等級の目安】の見方
診断書の裏面にある「日常生活能力の判定」の
- (1)適切な食事
- (2)身辺の清潔保持
- (3)金銭管理と買い物
- (4)通院と服薬(要・不要)
- (5)他人との意思伝達及び対人関係
- (6)身辺の安全保持及び危機対応
- (7)社会性
の7項目を(1~4)に点数化した上で平均値を算出した数値を縦軸とします。
次に「日常生活能力の程度」の(1)~(5)を横軸とします。
その縦軸と横軸の交差したマス目の等級が目安になります。
例えば、「日常生活能力の判定」は2.57、「日常生活能力の程度」は(3)の場合、【障害等級の目安】は「2級または3級」です。
【障害等級の目安】
空欄の場合はどうなる?
まれに当てはめたマス目が空欄になっていることがあります。
当社でも過去に△印の箇所に該当する診断書を受け取ったことが数回(最も低い数値は判定1.14でした)ありましたが、すべて3級に認定されています。
マス目が空欄の理由ははっきり分かりませんが、アンバランスであるが故、審査側の想定外であることが考えられます。
アンバランスであっても、診断書のその他の記載項目や病歴・就労状況等申立書等を含め総合的に判断されますので、【障害等級の目安】が空欄だからと諦めないようにしましょう。
- 小西 一航
- さがみ社会保険労務士法人
代表社員 - 社会保険労務士・精神保健福祉士