横浜オフィスの鈴木です。
息子が1型糖尿病を発症してから、1年が経ちました。
それまで特に目立った自覚症状もなく、ごく普通の生活を送っていました。
ただ、「最近よく水を飲むなぁ」と思っていた程度です。
ところが、ある時、2日続けて「おねしょ」をしたことに違和感を覚えました。
というのも、息子は自閉症で知的な遅れもありますが、案外オムツは早く外れ、それ以後、「おねしょ」をすることはなかったのです。
また、身内に1型糖尿病の子がいて、「やたら喉が乾く」「よく水を飲む」「トイレが近い」などの初期症状を聞かされていました。
意を決して、近所の小児科を受診すると「おそらく見立ての通り、1型糖尿病だと思います。紹介状を書きますので、すぐに大学病院に行ってください」と言われ、即日入院となりました。その後10日ほど入院し、退院後しばらくは自宅療養をしていました。
(息子の入院、療養に際し、快く休ませてくれた職場の方々には大変感謝しています)
それから1年、今では1日5回のインスリン注射も自分でできるようになりました。
注射ができるようになったとは言っても、本人だけで血糖値の管理をすることは難しく、学校や療育先の先生のフォローは欠かせません。そのため、中学卒業後の進路は医療的ケアにも手厚い特別支援学校を選択しました。
糖尿病はその予備軍も含めると成人の6人に1人が罹患していると言われています。
ところが、そのほとんどは2型で、1型糖尿病の患者は10万人に1人程度とごくわずかです。子供の頃に発症することが多いため、低血糖時の補食(血糖値を上げるため、ブドウ糖やお菓子を食べます)を見て「おやつを食べてずるい」と誤解され、辛い思いをしている子もいるようです。医学の進歩により、糖尿病が治る病気になること、また1型糖尿病に対する周囲の理解が進むことを願っています。
- 鈴木
- さがみ社会保険労務士法人
横浜オフィス所属 - 社会保険労務士有資格者