横浜オフィスの黒川です。
日曜日の朝、朝日新聞に載っていた投稿記事を高齢の母親が切り抜き、行ってみたいと話を切り出されました。
鶴見川土手にある金木犀の並木道(約60本)の開花した記事で、甘い香りがただよって秋を感じられるとありました。
丁度、天気も良く散歩に付き添う予定だったので多少足を延ばすことにしました。
(金木犀の花は開花時期が約1週間なのですぐに出かけました)
歩きながら、母親は嗅覚が衰えたように感じるとぽつりと言いました。
高齢者の認知症の初期症状は嗅覚の衰えからと言われています。
「嗅覚は神経伝達物質であるアセチルコリンと密接に関わっていて、
アルツハイマー型認知症ではこのアセチルコリンが減少することがわかっている」そうです。
それを試してみたい気持ちもあったようでした。
目や耳は加齢に伴い、確実に衰えてきます。しかし、匂いには敏感だった母親が、近所に咲いている1本の金木犀の香りが感じられないので並木道の香りを感じてみたかったようでした。
実際、並木道で花は満開でしたが、私も近寄らないと匂いは感じませんでした。
しかし、風向きが変わると、しっかり漂ってきました。
母も「匂う」と嬉しそうでした。
人工的な強い香りが広がっている中、自然の匂いを感じる機会は少なくなっています。
私も嗅覚が弱ったかと一瞬あせりましたが、自然の花の香りはほのかに漂っていました。
一般的に運動や頭の体操などを行うことで、認知症予防と言われていますが、花の匂いや食事の匂いをかぐことも嗅覚のトレーニングになるそうです。母と一緒に金木犀の香りを満喫できました。
- 黒川
- さがみ社会保険労務士法人
横浜オフィス マネージャー- 社会保険労務士・社会福祉士・両立支援コーディネーター