年に数回ですが、以下のような相談を受けることがあります。
「主治医は、障害年金の診断書作成には同意してくれたのですが『自分ではできないので社労士に手続きを依頼しようと思う』と言ったら、『社労士に依頼するなら診断書は書きません』と言われてしまいました。家族にも頼めないし、どうしたらいいですか」
医師が社労士の関与を否定する理由は、大体が2つのパターンのうち、どちらかまたは両方です。
- 自分でも手続きはできるはず。社労士費用がもったいない
- 社労士から診断書の書き方等の指示をされるのは煩わしい
この時「行政手続きを資格者に委任する権利は誰にでもあり、主治医であっても侵害することはできません」と正論を言っても何も解決しません。
当社では、主治医との良好な関係を維持したまま円滑に手続きを進めるために、黒子になって障害年金サポートをすることがあります。
通常であれば、依頼者の初診前後の経過や日常生活状況など、診断書の記載項目に関する情報を主治医が十分把握できるよう資料提供を行います。
資料提供ができない黒子方式では、依頼時に想定される主治医とのやり取りやポイントを、事前に依頼者と共有することでスムーズな受け答えができるようサポートします。
社労士の関与を拒否する医師がいることは残念ですが、逆に社労士の活用を勧める医師は増えているような気がしています。
さらに多くの医師に社労士の有用性を理解して頂くため、これからもスタッフ一同研鑽を重ねて参ります。
- 小西 一航
- さがみ社会保険労務士法人
代表社員 - 社会保険労務士・精神保健福祉士