横浜オフィスの黒川です。
「わけあってこちら側で止まっています」と書かれたキーホルダーをご存知ですか?
以前お伝えしたヘルプマークに比べ、こちらはあまり知られておりません。
2016年から東京都理学療法士協会が、義足の方から「エスカレーターを歩くこと」に関して相談を受けたのをきっかけにして作成されたキーホルダーです。
エスカレーターマナーアップ推進委員会で2018年より無料配布されております。
かねてから「エスカレーターは歩かないで」と業界団体や鉄道会社などから呼びかけられておりますが、関東では右側を関西では左側をあけて、急いで歩く人があたりまえの慣習となっております。止まっていることの方が、常識がないように思われてしまっています。
しかし、病気やケガで半身に麻痺など、空いてるほうの手すりなどの支えが必要な場合、一人だと足元が危ない等で、仕方なく空いている側に止まっている人もいます。
キーホルダーの目的はヘルプマークやマタニティマークと同様です。外見ではわかりにくい障害や援助や配慮が必要な人の為のキーホルダーです。
本来エスカレーターは、止まって使用するための設計になっています。
2021年10月1日から、全国鉄道事業者51社と東京理学療法士協会を含む、空港施設、商業施設、自治体とで、エスカレーターの安全利用を呼び掛けるキャンペーンが実施されます。
また、埼玉県では「エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」が可決され10月1日より施行されています。
利用者に歩かないよう促すルールを実施します。罰則はありませんが、どこまで人の慣習が改善されるかです。
私も、ついつい電車が来ると駆け下りてしまいます。しかし、そこでの危険性を考慮すると、立ち止まることを意識するようにしていきたいと思います。時間に追われているのであれば、余裕を持った行動をこころがけるか運動のため、階段を利用するようにします。
本ページに掲載されているキーホルダーの画像、啓発ポスターは、エスカレーターマナーアップ推進委員会様のご厚意により、サイト掲載のものを使用させていただいております。
- 黒川
- さがみ社会保険労務士法人
横浜オフィス マネージャー- 社会保険労務士・社会福祉士・両立支援コーディネーター