障害年金・老齢年金・遺族年金などの公的年金は支払日(偶数月の15日)に受給権者の銀行口座へ振込まれます。
15日が土曜日、日曜日または祝日のときは、その直前の平日
基本は銀行口座受取ですが、郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口なら、以下の方法で現金で受け取ることができます。
簡易郵便局は対象外
- ①あらかじめ受取希望先の郵便局(ゆうちょ銀行)を決めます。
- ②年金受給権者 支払機関登録(変更)届に必要事項を記入し、年金事務所等に提出します。
- ③支払日の数日前に「年金送金通知書」が送付されてきます。
- ④支払日以降に、指定した郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口へ「年金送金通知書」と「年金証書」を持参します。
- ⑤「年金送金通知書」に記載された金額を現金で受け取ります。
この受取方法でメリットがあるのは、借金による差押えの可能性がある方です。公的年金は差押え禁止ですが、銀行口座に振り込まれたものは預金債権となり、差押え対象となります。
現金で受け取ることにより、預金債権に含まれず、差押えの対象外とすることができます。
デメリットとして、郵便事故等により、「年金送金通知書」が届かないときや、紛失してしまった際、再発行に1週間以上かかる事です。その間、年金を受け取れず生活が困窮してしまうこともあり得ます。その為、預金債権の差押えの心配がある方以外は個人的にお勧めしていません。
- 小西 一航
- さがみ社会保険労務士法人
代表社員 - 社会保険労務士・精神保健福祉士