社会保険労務士・精神保健福祉士の小西です。
今年になって、障害厚生年金の等級審査が難化傾向にあることを2回取り上げました。
最近は障害基礎年金においても厳格化を感じています。
具体的には、返戻による「日常生活及び就労に関する状況について(照会) 」の追加提出と医師照会(カルテの提供)の要求が格段に増えています。
当社では、これまで100件~200件に1件の頻度でした。
今夏以降は30件に1件程度の割合になっています。特に再請求については、ほぼ100%の返戻率です。
これまでの当社で対応した医師照会(カルテの提供)は「初診日の確認」に限られており、等級審査に使われた例は記憶にありません。
そもそも、カルテには等級審査に必要な情報「日常生活状況」は記述されていないことが多く、診断書以上の情報を得られるケースは少ないでしょう。
それでもカルテを要求する行為は「不支給の口実探しでは」などと邪推されてしまうでしょう。
この状況を予想していたのか、タイミングよく日本法令から「医師照会・返戻事例から学ぶ 障害年金請求手続のポイント」が先月発売されました。
早速、勉強させていただき、今後の対策に役立てて参ります。
- 小西 一航
- さがみ社会保険労務士法人
代表社員 - 社会保険労務士・精神保健福祉士