横浜オフィスの鈴木です。
「はじめてのおつかい」と言っても、よちよち歩きが微笑ましいアレではありません。
特別支援学校高等部在学中の息子の話で恐縮です。最近、ようやく一人で「おつかい」ができたので、これまでの買い物の歩みを記しておこうと思います。(なんだか病歴みたいですが)
【小学生】
当時は、たくさんある商品の中から「欲しいもの」を選ぶことができませんでした。
学校の買い物学習では、本人の食べられそうなお菓子を2~3個先生にお伝えして、その中から選ばせてもらっていました。
まだ一人では登下校すら難しい段階でしたので、おつかいを頼もうとは夢にも思っていませんでした。
【中学生】
少しずつ、一人登校の練習を始めた頃です。
「自動販売機に飲み物を買いに行く」「ポストに郵便を出しに行く」といったことができるようになりました。
ただ、「財布から必要なお金をスムーズに取り出すことができない」「人から話しかけられると固まる」などのことから買い物の練習には二の足を踏んでいました。
【高校生】
今、ようやく単独登下校をさせられるようになったところです。
そろそろ買い物の練習をしても良いのでは?と思い準備を進めました。
まずはコンビニでチャレンジ。ところが、「袋は必要ですか?」「お会計は現金でよろしいでしょうか?」思いのほか言葉かけが多く、現時点では対応できませんでした。
次にセルフレジのあるミニスーパーでチャレンジ。特性上、「目で見てわかる」セルフレジとは相性が良く、使い方は難なくマスターしました。(パターン化した行動を習得するのは得意です。)また、現金の利用ができないレジだったのが幸いし、PASMOで決済することを覚えました。(「ピッ」とかざすだけなので、現金より簡単です。)
満を持して、ついに「おつかい」を敢行。
ニラを買いに行かせてみました。「ニラのある場所わかるかな?」「万能ネギと間違えないかしら?」心配は尽きませんでしたが、無事、ミッション達成です。
今後は、買い物できる店を増やしたり、対面レジを利用するなど少しずつステップアップできればと思っています。
- 鈴木
- さがみ社会保険労務士法人
横浜オフィス所属 - 社会保険労務士有資格者