周囲の理解が得られそうにないので、障害年金の受給を知られたくありません。年末調整などで知られてしまいますか?
基本的に、障害年金の受給は周囲に知られることはありません。
ご本人から言わない限り、基本的には会社や周囲に知られることはありません。
障害年金は非課税ですので、年末調整で申告する必要がなく、その時に知られてしまうことはありません。
最近本格的に導入されたマイナンバー制度で住民情報などと年金情報が紐付いたことから、会社に知られてしまうと不安に思われる方もいますが、年金事務所が勝手に年金情報を伝えることはありません。
障害年金の受給が知られてしまうケース
基本的に、とお答えしたのは一部知られてしまう例外があるためです。
主に例外となるのは下記のケースです。
①傷病手当金を受給中の場合
傷病手当金と障害年金は同時に受給することができません。
受給期間が重なってしまった場合、重複した分の傷病手当金は返還しなければなりません。
その手続きの際に、会社が関わってくると、受給したということが会社に知られてしまうことがあります。
②共済組合に加入している場合
厚生年金と違い、共済組合はご本人の関係部署から給与の情報提供を受けなければならないため、多くの場合、周囲の誰かしらが知ることになります。
ただ、診断書など、一部の書類を共済組合に直送することで、経由する部署で見られないようにすることは可能です。
- 小西 一航
- さがみ社会保険労務士法人
代表社員 - 社会保険労務士・精神保健福祉士