横浜オフィスの鈴木です。
発達障害の人には結構な割合で、感覚過敏があります。
ご多分に漏れず、うちの自閉症児にも小さい頃から様々な感覚過敏がありました。
まず困ったのが聴覚の過敏です。運動会のピストルの音、風船が割れる音など我々が普通にスルーしている音が引き金になり、度々パニックを起こしていました。
年齢とともに、パニックを起こすこともなくなりましたが、今もトイレの自動洗浄の流水音など、予期せぬ音は苦手なようです。
もちろん触覚過敏もあり、「髪の毛をカットする」「マスクをつける」「帽子をかぶる」「マフラーを首に巻く」いずれも嫌がり苦労しました。
少しずつ練習をして克服してきましたが、今度はマスク警察になり、コロナ収束後も家族はしばらく自宅内でもマスク着用を強いられました。
何とも極端ですが、触覚過敏に関してはほぼ克服したつもりになっていました。
ところが、先日授業参観に行ったところ、ムカデ競争でぎこちない動きをしていたことが気になりました。てっきり肩を触られることに対しての反応だと思っていたのですが、先生によると足をひもで縛られたことへの過剰な反応だったらしいのです。試しに足首をつかんでみたら大笑いの大暴れで大変なことになってしまいました。その後、いろんなところを触ってみましたが、足も腕もお腹も触ると大騒ぎになり、普通には触らせてくれませんでした。
全然、克服などしていなかったのです。
触覚過敏で困ることはいろいろありますが、一番困るのは医療が必要なときだと思うのです。今の状況を見ていると心電図を大人しく測らせてくれるとは思えません。
また、周囲の人に助けてもらいながら生きていくことを前提に考えると、支援者の介助に反発せず応じることができるようにしておくことは将来孤立しないために大切なことのように思います。
最近はめっきりトラブルも減り、油断していましたが、触覚過敏との闘いはまだまだ続きそうです。
- 鈴木
- さがみ社会保険労務士法人
横浜オフィス所属 - 社会保険労務士有資格者