横浜オフィスの黒川です。
少し前ですが、朝日新聞の天声人語の記事で気になった一文がありました。
童話「くまのパディントン」(訳:松岡享子)の一場面。ロンドンの駅でパディントンの首についていた言葉の訳文についてです。
“日本語で「どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。おたのみします」とある部分。英語の直訳では「このくまの世話をしてやってください。ありがとう」とそっけなく感じる”というような内容でした。
(天声人語)幸せなパディントン(朝日新聞デジタル)
同じ文章でも、訳や解釈によって受け取る側にどう響くか、ということです。
私たちの仕事は障害年金の申請の代行で、お客様に代わって年金の申請書類を揃え申請させていただいております。
ご依頼者様とのコミュニケーションは非常に重要です。
多くのご依頼者様とのメールのやり取りで、日々感じていることを改めて思いました。
年金事務所で相談員をしている時には、相手に伝わっているか、理解されているかご満足されているかなどを、顔色や言葉のニュアンス、表情から読み取ることができました。
メールやSNSが主体となった昨今、たったひとつの誤った言葉の使い方で大変なことになってしまいます。
年金に対する正しい説明していても、捉えられ方や説明のしかたにより、受け取る側がどう感じられているかです。
ご依頼者様の相談は、ご本人からだけでなく、親御様、お子様、配偶者様、ご兄弟様からまた施設等の方などから受けることも多々ございます。
それぞれの立場に立った言葉の選び方が重要になっています。
言葉の力や重みを常日頃から実感しております。メールでのやり取りに配慮できているか、活字体ゆえに、冷たい印象にならないかと、失礼な言葉を使っていないか。
また、同じ事を説明するのにも、相手の理解度により言葉を使い分ける必要があると思います。
電話でもいえることですが、日々、悪戦苦闘をしながら言葉を選ぶように精進し続けている毎日です。
- 黒川
- さがみ社会保険労務士法人
横浜オフィス マネージャー- 社会保険労務士・社会福祉士・両立支援コーディネーター